I. 出願について:

本学の大学院プログラムに出願する資格を有するのは、学士号、修士号もしくは同等の学位を取得している、または入学日より前にその取得が見込まれる者です。

一次書類審査と面接のマッチング目的でご自身が興味のあるユニットの研究指導教員を出願サイト上で選択する必要がありますが、本学では学生は全員在学中、研究科に所属し、1年次の課程終了前に論文指導を受ける研究ユニットを選択するため、出願時に所属ユニットもしくは研究指導教員の確定をしているわけではありません。特に最初の2年間に広範囲にわたるトレーニングを受けながら、個々の研究課題に対する様々なアプローチを見いだすことができますので、その過程で全く新しい分野に興味を持ち大きく方向転換する学生も珍しくありません。博士論文研究は、2年次の終わりまでに研究計画書の口頭試問に合格した後、開始することができます。

OISTへの入学は世界中の主要大学の大学院プログラムと同様の選考基準を設けています。入学選考には、大学の成績証明書および在学証明書、志望動機書、指導教官等からの推薦状、過去2年以内に取得したGRE (Graduate Record Examinations) のスコア等の学力を証明する書類、著書・論文等の名称、概要、口頭発表を記した補足資料、その他業績の証明書類等のすべてが考慮されます。選考の過程で選抜された学生は後に開催される入学者選抜で4人の教員との面接が実施され、それらの結果がさらに考慮されます。各候補者における最終選考にはこれらすべての要素が考慮されます。

OISTは研究ユニットごとに入学許可を出すのではなく、研究科所属の学生として入学をしていただき、1年次のラボ・ローテーションを経てから2年次に各ユニットに配属されます。事前に担当教授から入学の承諾を得ることはできませんので、個別に連絡することは必須ではありません。ただし、研究内容の詳細など質問があれば直接ユニットや教授に連絡していただくことも可能です。

 

II. OIST オンライン願書について:

英語で学位を取得した学生は、その事実を証明する書類を提出することにより、TOEFL iBT(またはIELTS)のスコアの提出が免除されます。

TOEFL iBTやIELTSを締切までに受験することが出来ない場合は、以下の手順をとってください。

  1. 直近のTOEFL iBT(または IELTS)の受験登録を行います。
  2. Wordファイルに下記の情報を英語で記載します。
    • テスト受験予定日
    • スコア送付予定日
    • 「スコアが発表され次第、メール(admissions@oist.jp)にてコピーを送付します。」という英語の覚書
  3. 上記のWordをPDFに変換します。
  4. Academic BackgroundのOther Evidence of Abilityの欄に、テスト結果の代わりに上記のPDFを添付します。
  5. テスト結果が発表され次第、スコアをスキャンしたものをadmissions@oist.jpに送信します。

海外に在住される外国籍の方で、現在有効なパスポートがない場合には同等の政府機関発行の身分証明書を代わりにアップロードできます。ただし、1次審査及び入学者選抜に合格した場合、ビザ申請・航空券手配のために有効なパスポートの写しを早急にご提出いただく必要があります。また、現在日本在住でパスポートをお持ちでない日本国籍の方は、出願時にパスポートは不要ですが、入学後に海外で行われる研修に参加する可能性もありますので、入学までに取得ください。出願時は写真付きの公的な身分証明書(運転免許証や学生証など)を代わりに提出ください。

推薦状の提出期間は出願期間と同じです。ただし、出願書を送信できるのは、システムで少なくとも2つの推薦状を受け取った後のみです。そのため、推薦者と連絡を取り、推薦状の提出依頼に十分な時間を確保してください。推薦状が送信されると、システムから通知が届き、その時点で出願書の送信を続行できます。

推薦者を招待した後、アカウントにログインすることにより招待の状況を確認できます。招待状の状況は Sent(招待済み)、In Progress(作成中)、Submitted(提出済み)で確認することができます。また、招待状を再送信することもできます。 推薦者のメール設定により、出願システムから送信された招待状がスパムメールまたは迷惑メールに分類さてしまう場合があります。推薦者のメール受信トレイから招待メールが確認できない場合には、スパムメールや迷惑メールとして仕分けられていないか一度ご確認いただくよう推薦者にご依頼ください。

一度提出した願書は、編集することも、ご自分で取り下げることもできません。どうしても願書を変更する必要がありましたら、願書のステータスを “In Progress”に戻すようadmissions@oist.jp 宛にメールをしてください。ただし、変更を反映させるためには、締切日までに必ず願書を Submit(再提出)していただくようお願いいたします。再提出の際は、再度変更をかける必要がないように、願書を十分に確認した上で提出してください。

応募の時点では書類の原本を提出する必要はありません。OISTはインターネットによる出願システムを使用しているため、該当文書をスキャンし、本学のインターネット出願サイトにアップロードする必要があります。合格した際にはビザ申請と登録プロセスのために一部書類の原本が必要とされますが、段階に応じて指示が通知されます。

クラスランクの欄は空白のままで構いません。空白でも選考プロセスに影響はありませんのでご安心ください。

 

III. 結果通知:

一次書類審査に関しては、それぞれの締め切りから、およそ4~5週間後に、出願の際に登録された個人メール宛に結果通知がされます。また、入学者選抜後の最終合否に関しては、面接終了後約3週間を目安に出願システムにて通知がされます。

本学の方針では、個々の候補者に入学決定についての説明は致しかねます。提出された資料の評価は、本学大学院固有の一連の基準に基づいて行われました。したがって、本学での不合格通知が他の機関への申し込みの妨げとならぬよう、各大学それぞれの要件と目標に基づいて学生を選出させていただいています。

前年度不合格でも、再審査に値する出願書類を準備できる場合、次年度に再度出願することができます。

 

IV. 家族同伴の学生生活について:

OISTには未就学児(生後2ヵ月~6歳)のための、チャイルド・ディベロップメント・センター(CDC)と、就学児(5歳~14歳)のための小中学校プログラム(SAP)が設置されています。CDCは平日8時~18時、SAPも平日13時半~18時半で開園されており、現在100名以上の子どもたちが通っています。保育料は保護者の収入に応じて異なります。クラスは英語と日本語のバイリンガル教育が行われており、資格を保持している先生が子どもたちの成長を支援していますので、その間学生は研究に打ち込むことができます。

就学児に関しては、公立小中学校もしくは私立のインターナショナル・スクールに通う子どもたちがいます。詳細はSchooling Optionのページをご参照ください。

OISTは学生の多様性を重要視しており、研究とプライベートのバランスを保てるよう支援しています。特に妊娠、出産、育児のニーズについて認識しており、女性が子どもを育てながら、研究ができる環境を推奨しています。産休もその制度の一環です。

産前休業として、出産予定日の6週間(多胎妊娠については14週間)前から、また産後休業として出産から8週間の有給休業が認められています。また、パートナーが出産した場合も、8週間の有給休業が認められています。

詳細は Childbirth Accommodation Policy for Students を参照ください。

OISTは、研究員、技術員、事務スタッフの募集を常に行っています。詳しくはOIST採用情報をご覧いただき、人事セクションに直接ご応募ください。

OIST外部で働く場合、日本語能力が求められることが多いのですが、場合によってOISTリソースセンターが仕事の探し方などを情報提供していますので、詳細は直接お問い合わせください。

 

V. OIST入学について:

学士号取得者は、提出する論文の審査までに30単位以上を修得していることが必要です。STEM分野での修士号取得者は、20単位以上を修得していることが必要です。論文研究を終了し、審査を受けて卒業する場合は5年間の在学は必要ありません。

研究科の承認をもって、本学に入学する学生は、以下の条件で単位互換を申請することができます。 i) 単位互換は、大学院レベルの授業(修士又は博士)に関してのみ行うことができます。 ii) 単位互換が求められる授業科目は、STEM関連の授業科目でなければなりません。 iii) 単位互換が求められる授業科目は、修了し授与された別の学位に対して付与されていてはなりません。 iv) 学生は、授業科目の同等性の分析のために研究科が要求する裏付け情報を提供できなければなりません。 単位互換は、以下の同等性基準に従って計算されます。 1授業科目につき2単位を限度として、20時間の対面指導ごとに、本学における1単位が付与され、1単位未満の単位は認められません

OIST博士課程プログラムに入学されている学生は全員、十分な研究助成費を与えられますので、アルバイトをすることはできません。研究助成費は学生が研究に集中できるよう、沖縄での快適な暮らしを保証するものです。

合格した場合、5月の早期入学、9月の通常入学、1月の晩期入学(基本的に年度内のどの学期開始時でも可)を選択できます。再来年度にその学期に延期することもできます。延期の申請は1度まで受け付けます。

詳細はこちらをご覧ください。

授与される学位は博士(学術) です。

 

VI. 経済的支援について:

『大使館推薦による国費外国人留学生』の選考プロセスはOISTのものと一致しないため、国費外国人留学生として合格されても、OISTに直接入学はできません。同奨学金だけでなく、その他の奨学金も同様です。ただし、両方合格された場合は、外部の奨学金のルールに従いその金額を補填する形でOISTからも経済的支援が支給される場合もありますので、詳しくは結果通知を受け取った後、ご相談ください。

OISTでは国籍に関係なく、入学した学生全員に対して授業料相当額及び快適に暮らすのに十分な額を支給しています。そのため、出願時に奨学金等を取得する必要はありません。詳細は 学生サポートをご確認ください。