学生の声
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ナディン・ウィルクティス
国籍: ドイツ
所属ユニット: 認知脳ロボティクス研究ユニット -
三宅みなと&神初弾
国籍: 日本
リサーチインターンシップ -
ロレナ・アンドレオリ
国籍: ブラジル
所属ユニット: 記憶研究ユニット
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野坂ディバイン一聖
国籍: 日本
所属ユニット: 神経生物学研究ユニット -
友田 七海
国籍: 日本
所属ユニット: フェムト秒分光法ユニット
学年:博士課程1年生 -
イレハン・ナディア・ラブヒ
国籍: アルジェリア
所属ユニット: エネルギー材料と表面科学ユニット
学年:博士課程2年生
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太田 守洋
国籍: 日本
所属ユニット: 量子情報物理実験ユニット
学年:博士課程3年生 -
アディティ・ポフレ
国籍: インド
所属ユニット: 計算行動神経科学ユニット
学年:博士課程4年生 -
須田 晃治郎
国籍: 日本
所属ユニット: 膜生物学ユニット
学年:博士課程5年生
友田 七海
国籍
日本
所属ユニット
フェムト秒分光法ユニット
学年
博士課程1年生
博士課程進学先としてOISTを選んだ理由は何ですか?入試はどのように準備しましたか?面接はどうでしたか?
私がOISTを選んだ理由は、学部生のときに半年間OISTのインターンシップに参加して、研究環境に魅力を感じたためです。私が取り組んでいる実験が必要な研究分野においては、研究室の設備が研究の質を決めると思います。インターンを通して、OISTの実験系ユニットの設備の強みを生かせば、世界トップクラスの研究ができると感じたため入学を志望しました。ちなみに当時在籍していた大学を半年間休学してインターンには参加したのですが、この期間に博士課程に進むか、修士課程のみで修了するか決めようと考えていたので、とてもいい機会になりましたよ。
OISTへの出願手続きに関してはインターン期間中に行ったため、OIST在学生の方に書類を添削していただいたり、インターン生の友人と互いに面接の練習をしたりしました。実際の面接では、必ず聞かれるような質問に対しては明確に答え、それ以外の研究内容に関しては教授と議論したり、自分が知らないことは逆に質問をして、教えていただいたりしました。中には議論が盛り上がり、かなりタイムオーバーした面接もあったりしました (笑)。
ラボ・ローテーションの仕組みや、そこでの経験を教えてください。
私がローテーションを行ったラボは、量子物性科学ユニット(岡田ユニット)、有機・炭素ナノ材料(成田ユニット)、フェムト秒分光法ユニット(ダニユニット)です。現在はフェムト秒分光法ユニットに学生として所属としながら、副研究指導教員として岡田先生に加わっていただいています。実はローテーション先は入学時に計画したものとは異なり、岡田ユニットのローテーション中に、3つ目のローテーション先をパイ共役ポリマーユニットからフェムト秒分光法ユニットに変更しました。きっかけは岡田ユニットとダニユニットの共同ミーティングに参加したことです。今後、この2つのユニットが共同研究を行う可能性があることを知り、その研究内容に魅力を感じたためフェムト秒分光法ユニットを希望し、無事配属されました。なので、ラボ・ローテーション中から共同研究をスタートし、現在はPhDの研究テーマとして取り組んでいます。
ラボ・ローテーションで得たものはなにかありましたか。
私がラボローテーションで得たものは、「4ヵ月間で成果を出す計画性」「専門分野外の実験手法、解析方法の習得」「研究スタイルへの適応力」の3つです。例えば、1つ目の岡田ユニットではユニットが主催した学会において、ローテーションワークの成果をポスター発表できるように実験を行っていきました。他にも「専門分野外の実験手法、解析方法の習得」として、成田ユニットで専門外の内容であるグラフェンデバイス作製を行い、リソグラフィーや蒸着、エッチングといった、今後の研究にも生かせる手法を学びました。研究スタイルに関しては、3つ目のダニユニットでは複数人で一つのテーマを進めていくスタイルに対し、岡田ユニットでは個々でテーマを持っているなど、ユニットによって大きく異なります。4ヵ月間は各ユニットのスタイルに合わせながら 合う合わないを見極められることは、OISTのローテーション制度の良いところだと思います。
1年目は授業を受けながらラボ・ローテーションを同時に行うわけですが、実際どうでしたか?
慣れないラボワークと授業を同時に行うのは、正直大変ですね。特に私は学部卒のため、修士卒の学生の2倍授業単位を取る必要があるというのもあり、授業数も多く、週末の多くの時間を授業課題に充てていた時もありました。一方で、OISTの少人数クラスならではの良さもあります。例えば、課題の分からないところは、素直にわからないと授業で伝えることもでき、そこから議論に発展していくことで理解を深めることもできました。また、私は主に実験をベースに研究をしているので、普段あまり関わることのない理論系ユニットの学生や先生とコネクションを作れたのも、今後の自分の研究生活においてよかったと思います。
学生寮の住み心地や沖縄の生活はどうですか?
OISTは学生に十分な広さの部屋を提供してくれるため、人によっては自宅で作業している方もいる印象です。近くにはジムや小さなスーパー、コミュニティスペースもあり、学業・研究生活以外のサポートも充実しています。他の学生が近くに暮らしているため、気軽に会えるのもよいところですね。沖縄での生活に関しては、寒がりの私にとって非常に快適です。お世話になっている地元の店の方や長くOISTにいる学生から、沖縄の行事やおすすめの場所を教えていただいたりして、充実した生活を送っています。
ワークライフバランスはどうですか?
私自身は実験を行うのが好きなので、夜や土日も実験室に行くことはありますが、強要されたり、周囲からプレッシャーをかけられることはないです。ただ、仲良くさせていただいている他の学生と一緒に暮らしているので、食事の時間や休日は時間をとり大切にするよう心がけています。他の学生を見ていても、自分に合ったスタイルで研究しているように感じます。ラボにもよりますが、幸いにもコロナのおかげで遠隔で一部分析や実験を行える環境が整ったため、より柔軟なスタイルで研究を進めることができ研究と生活のバランスもとりやすくなったと思います。
イレハン・ナディア・ラブヒ
国籍
アルジェリア
所属ユニット
学年
博士課程2年生
研究室を選ぶ際に考慮したことは何ですか?
OIST入学前、当時所属していた大学での修士課程で、アフリカの農村部で人々の生活改善にソーラーシステムが与える影響を見たりする機会を得ました。この経験が、太陽電池に関する知識を深めるきっかけとなりました。そこで、OIST出願時からチー教授率いるエネルギー材料・表面科学ユニットを志望していました。入学後のラボ・ローテーションでは、興味深い様々な研究分野を別のユニットで経験しましたが、最終的に元々希望していた現在のユニットを選ぶことにしました。このユニットに配属されたのは幸運だったと思います。今はペロブスカイト太陽電池の製作と特性評価に励んでいます。
博士課程の学位論文のテーマについてお聞かせください。また、どのようにしてテーマを決めましたか?
私の研究はペロブスカイト太陽電池(PSC)の安定性に関するもので、これは有望な性能と費用対効果の良さで知られる第三世代の太陽電池です。ペロブスカイト太陽電池は大きな可能性を秘めていますが、安定性が低いため、商業化には限界があります。この問題点を認識し、OISTで利用可能な研究施設を使い、安定性に焦点を当ててプロジェクトをやってみてはどうかと指導教員や同研究室のポスドクが勧めてくれました。そこで私はこのテーマについて文献を読み始めました。徐々に知識を深め、研究に必要なトレーニングを受け、研究計画書を作成しました。
2年次の研究計画書の審査はどのように行われたのですか?
最初は研究計画書の作成の難しさを心配していましたが、原稿作成から審査までスムーズに進みました。うまく書き上げられるか心配でしたが、ユニットメンバーの指導とサポートにより、少しずつ前進し、なんとか指定された期間内に書き上げることができました。現在は、研究計画書の口頭試問の準備をしているところです。もちろん緊張感はありますが、すべてがうまくいき、良い結果が出るとポジティブにとらえています。
沖縄での生活はいかがですか?
OISTのコミュニティは多様性に富んでおり、ほとんどの人がオープンマインドであるため、よそ者であると感じたり、違う人であると感じたり、批判されたりすることはありません。また、OISTは経済的な面、学業的な面、学業以外の面など、様々な面で強力なサポートをしてくれるので、日本語を話せない学生にとっても生活がしやすいです。さらに、沖縄は美しく、とても安全な場所で、魚介類が豊富に手に入るため、食事制限のある私にも選択肢があるのはありがたいですね。
ワークライフバランスはどうですか?
OISTで私を指導してくださっているポスドクの方にいただいた貴重なアドバイスが「 実験の計画をしっかり立てること」でした。そうすれば、時間、資源、労力を大幅に節約することができます。確かに、最初の頃はワークライフバランスがうまく取れませんでしたが、時が経つにつれ、計画性と時間管理が重要であることが分かってきました。現在は、沖縄の美しさを楽しんだり、友人と一緒に過ごしたりする時間が増えましたよ。
太田 守洋
国籍
日本
所属ユニット
学年
博士課程3年生
研究テーマについてお聞かせください。
私たちの研究グループでは、量子コンピュータをはじめとした量子情報技術への応用を目指して、ダイヤモンドやルビーなどの結晶中の不純物スピンを使った量子マイクロ波デバイスの開発を行っています。特に、私は極低温におけるダイヤモンド中の不純物スピンの研究、さらにそれらを使ったスピンメーザー増幅・発振の研究をしています。
研究の自由度はどの程度ですか?
私の所属は高橋優樹ユニットですが、研究はSTG久保グループ(Hybrid Quantum Deviceチーム)で行っています。久保グループでは大きく3つのプロジェクトがあって、その一つがスピンメーザーの研究です。スピンメーザーチームには、私ともう1人ポスドクがいます。それぞれ個々のテーマを持っていますが、実験に使う希釈冷凍機は共通なので、スーパーバイザーの久保さんと3人で議論しながら実験の方針を決め研究を進めています。
OISTで利用できる有用な研究支援やリソースは何ですか?
日々の研究生活では、スーパーバイザーや同じグループのポスドク・学生から非常に価値のあるアドバイスやサポートをもらっています。その他のOISTで利用できる有用な研究支援として思い浮かぶのは、エンジニアリングサポートセクションですね。研究で使う共振器や治具の作製を学内でしてもらえますし、デザインの段階から相談に乗ってもらうこともあります。
学振DC1特別研究員採用、おめでとうございます!学振について、また応募までの流れについて教えてください。
「学振」は日本の代表的な博士学生・若手ポスドク向けのフェローシップで、日本学術振興会特別研究員の通称です。博士学生を対象にしたDC1/DC2では月20万円の奨励金(生活費)と年間100万円前後の研究費が支給されます。OISTでは同程度の生活費が支援されており、ユニットに研究予算も潤沢にあるので、学振に応募するメリットはあまりないように思う人もいるかもしれませんが、自分の研究計画を申請書に落とし込んでいく経験は今後の研究生活で非常に価値のあるものになると思います。 私が申請書を書いたときは、3月から書き始めて、4月には初稿をスーパーバイザーに添削してもらいました。そのあとは、大学院の先輩・友人を中心にコメントをもらい、提出締め切り6月ギリギリまで推敲しました。
地域社会と積極的につながっているようですね。活動内容などを教えてください。
私は沖縄県の名護市出身です。地元の名護高校を卒業後、琉球大学の理学部に進み修士課程まで過ごしました。その後OISTに進学したので、生まれてから今まで海外はおろか沖縄本島の外に住んだことがありません。 OISTでは、コロナ禍だったこともありあまり活動はできていませんが、「OIST沖縄県人会」と称して沖縄出身の学生とたまに集まって食事に行っています。 また、有志のOIST・琉球大学の学生と一緒に、沖縄県内の大学院生の交流を目的とした「沖縄若手科学者の会」を立ち上げました。年に数回、交流会を行っています。
ワークライフバランスはどうですか?
実験系なので好きな場所で好きな時間に働けるわけではないですが、24時間実験室にカンヅメというわけでもないですよ。特に私たちの場合、一度実験系をセットアップして希釈冷凍機を動かし始めると、あとはコードを走らせれば測定できます。基本的に昼間は実験コードを書いたりセットアップを調整したりして測定の準備を整え、実際の測定は夜や土日に行っているので、生活リズムは保ちやすいと思います。
Aditi Pophale
国籍
インド
所属ユニット
学年
博士課程4年生
研究テーマについてお聞かせください。昨年と比べて研究の作業量はどうですか?
私の研究テーマは、タコの「活動的な」睡眠に附随した行動、神経相関、機能に焦点を当てていて、タコが睡眠中に周期的に見せる特有な皮膚のパターンと脳活動に関して研究しています。4年生になり、私の研究の作業量は3年生のときより大幅に増えました。以前は、文献レビュー、パイロット実験、研究計画書の作成で基礎を固めていましたが、4年生になった今は、データの収集、分析、統合に重点を置いています。研究が進捗し、調査をより深めていくのに比例して作業量は増えていますね。
学位論文に向けて、どのような課題がありますか?
一番大きいのは、長期にわたる研究プロジェクトを通して集中力とモチベーションを維持することです。予期せぬ研究でのトラブルを対応しながら、データ収集、分析、論文執筆を行うのは、相当な忍耐が必要だと感じています。研究している生物は季節にも左右されるため、データ収集を自然のサイクルに合わせるには、綿密な計画と適応力が必要です。さらに、これらの生物はこれまであまり研究されてこなかったため、研究を開始する前に把握すべき詳細がたくさんあり、探索と問題解決を繰り返す必要がありました。 その一方で、最近、私がラボローテーション中に行った研究を元に、筆頭著者として執筆した論文が学術誌ネイチャー(Nature)に掲載されました。ユニットメンバー全員で喜びを分かち合え、さらにステップアップする絶好の機会になりましたね。
指導教員やメンターからどのような支援や指導を受けていますか?
指導教員をはじめ、ポスドク、技術員、博士課程学生など、研究室の他のメンバーから受ける貴重な支援やアドバイスに本当に感謝しています。彼らの専門知識や建設的なフィードバックは、研究目的を洗練させ、私の研究を遂行するために必要なツールやシステムを構築する上で大いに役立っています。定期的なミーティングとオープンなコミュニケーションを通して、課題や潜在的な問題に向けた解決策について生産的な議論ができていますし、私の研究の方向性を形成し、より確実な成功に向けてとても重要な役割を果たしています。
博士課程修了後の進路やキャリア形成のため受けている支援はありますか?
博士課程が終わりに近づくにつれ、キャリア開発のために受けたサポートは、進路を考える上で役立ちました。大学の献身的なサービスは、自分のキャリアパスを戦略的に計画する中でとても助かっています。1対1のカウンセリングを通して、就職活動の戦略を練り、説得力のある履歴書やカバーレターを作成し、面接のスキルを磨いています。この包括的なサポートにより、自信を持って新たな機会を追求でき、博士号取得の経験と就職後のギャップを埋めることができるようになったと感じています。
ワークライフバランスはどうですか?
博士課程が進むにつれ、健全なワークライフバランスを保つことの重要性が増してきましたね。私はキャンパスの外に住んでいるので、仕事と私生活を切り離すことができ、OISTの外の沖縄のコミュニティとも積極的に交流が取れていますよ。あと余暇には、沖縄の美しさにどっぷり浸かっています。畏敬の念を抱かせるほど自然がとても豊富な沖縄なので、爽快なランニングをしたり、絵のように美しい森の小道をハイキングしたりします。また、シュノーケリングやダイビング、冬のホエールウォッチングなどを通して、沖縄特有の海洋生物を探索することは、本当に楽しくて、インスピレーションの源泉となっていますね。このようなアウトドアの楽しみは、単に体を動かすだけでなく、私の研究に向けた創造性と発見への情熱を養ってくれているように思います。
須田 晃治郎
国籍
日本
所属ユニット
学年
博士課程5年生
研究テーマについてお聞かせください。
私は、老化の予防や健康寿命の延伸に貢献することを目指して、細胞膜損傷が引き起こす細胞老化について研究しています。細胞膜は、細胞の内外を隔てる生体膜であり、様々な条件で傷がつくことがあります。私達は、細胞膜が損傷を受けると細胞が老化することを発見しており、分子生物学実験やライブイメージングなどを駆使して、細胞が老化に至る仕組みについて研究しています。
研究において、つらい思いをしたり、挫折したことはありますか。あればどのように乗り越えましたか。
博士課程では、幸運にも取り返しのつかないような大きな挫折はありませんでしたが、小さな挫折は何度も経験しましたね。実験が予定通りにうまくいくことは少ないですし、論文や申請書も簡単には完成しません。これらの困難を克服するためには、他の人に相談したり、ハードワークによってさまざまな解決策を試すことが重要でした。ハードワークを続けるためには、困難なことの中にも楽しさを見出すことを意識していました。最近では、研究で困難な状況に遭遇することが通常運転だと認識できるようになり、困難を経験しても挫折しそうだとは思わなくなりましたよ。
この5年を振り返って、博士課程の後輩たちにアドバイスしたいことはありますか。
何事にも早めの準備をすることをおすすめしますね。先に述べたように、研究を行っていると、事前に予想していなかった困難な状況に遭遇することがよくあるんです。準備を早めに始め、多くの人と協力しながら粘り強く取り組めば大抵のことは解決できるため、余裕をもって取り組むことが重要です。
何か論文を発表されましたか。プロセスなど詳しく教えてください。
現在1本の論文が査読中で、他にもいくつかの論文を準備中です。論文執筆のプロセスですが、まず1) 学生が提案したいくつかのテーマについて教授や研究室のメンバーと話し合い、プロジェクトの方向性を決定し、2) 実験を行い、結果をまとめます。データは約3ヶ月ごとの研究室のミーティングで報告し、メンバーからのフィードバックを受けながら進めます。3) データが揃ったら、figureを並べて論文の構成を決定し、論文原稿を執筆します。私の研究室では、筆頭著者が初稿を完成させ、他の共著者からフィードバックをもらうスタイルと、Googleドキュメントを使用して共著者全員でドラフトを加筆修正しながら原稿を完成させていくスタイルがあります。論文執筆の過程では、指導教員やポスドクからアドバイスや加筆修正のフィードバックがいただけるので、綿密なサポートを受けながら論文の質を高められていると感じています。
博士論文の最終口頭試問に向けてどのような準備をしていますか。
複数の研究プロジェクトの結果を一つのストーリーに統合する作業を行っています。あと、研究分野の包括的かつ深い理解を得るために文献を調査しています。
ワークライフバランスはどうですか。
ワークライフバランスは良好だと思いますよ。指導教員からは、長くラボに滞在するよりも、ワークアワーの生産性を最大化するようにアドバイスを受けているのは大きいですね。私は実験が楽しいので、遅くまで働くこともありますが、意識的に休息を取り生産性を最大化できるように努めています。
博士課程修了後、どのような進路を考えていますか。最終的な目標などがあれば教えてください。
私のキャリアの最終目標は、1) 美しい生命現象を発見/可視化して、その基本原理を解明すること、2) 研究を通して、人類の健康維持に貢献すること、の2点です。博士課程では、目標1に重点を置き、基礎研究者としてのトレーニングを積むことができました。次のキャリアでは、目標2に重点を置いて、医療応用に近い研究室でのポスドクや、製薬企業での研究員として、研究を社会に還元する経験をぜひ積みたいですね。